ソル グランソロの版

こんばんは。今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
最後のレッスン以降なぜかいつもよりギターを触っています。
年内の仕事の算段もついたからだとは思いますが。

やらないと弾けないから

という師匠の言葉に押されて、これまでやろうやろうと思いながら手をつけてこなかった曲に少しずつ手を出そうとしています。
アルベニスやグラナドスもほとんど弾いたことはないのですが、
(タレガやリョベートなんかもそうですが)
ソルをずっとやっているので、魔笛とグランソロはやっておこうと思っています。

魔笛の楽譜は2版もっているのですが、グランソロはもっていません。
調べてみると色々な版があるようで、
師匠が採用している版はあまり聞かないし、どれにしようか迷っています。

ユージェル版、ジムロック版、ブリームはいいとこ取り。

出版の詳しい順序は私はわかりません。
なぜこんな話になるかと言うと、ソルがスペインからパリに移る前に出版していたカストロ版というのがあるそうです。これがグランソロの大元になったとかならないとか、このへんはわかりません。

一般的とされるフランス・ユージェルの改定版

ユージェル版は、現在の標準版となっていて、多くの人がこれで演奏しています。
これは改訂版の方を指します。

このユージェル版は最初に出版されたものと、改訂版とでは別物のように違います。
装飾音が最初の方はほとんどありませんし、2 小節目からEの音がオクターブ違いますよね。

最初のユージェル版
ユージェル改定版

ジュリアン・ブリームウイリアム・カネンガイザーの演奏は、どちらもユージェル版に近いと思いますが、自身の編曲も取り入れています。

ドイツのジムロック版

セゴビアが演奏しているものの元となっているのは、ジムロック版で短い展開部がさらに半分くらいになっています。

きらびやかとされるアグアド編

日本の福田進一さんやバルエコさんが弾いているものは、オリジナルの編曲が加えられているかもしれませんが、アグアド編を基にしています。アグアド編はジムロック版をベースにしています。

ユージェル→ジムロック→ユージェル改訂版?

ユージェル版もジムロック版も編曲の要素はないのですが、ジムロック版が出版された後にソルはユージェ
ル版を出版し直したようです。
ソル自身の判断で改訂版が出されているとすれば、ソルの最終的な意図が反映されているのはユージェル
版と考えるのが適切なんでしょうか?

まぁひとまず手に入る楽譜から手に入れて、弾いていかないことには始まらないので、
ぼちぼちやるかなぁ。
暗譜する曲も多いし、沼にはまり始めてるのか?ぬるいか。