ネオレトロな木質系の音色

Aquila Perlaの弦の感想です。
先週のフリーコンサートの後に張り替えて、1週間経った今の感想を書きます。

過去最高のフィット感です。
昨日のアンサンブルの練習の時に、メンバーの方に弾いてもらい、正面に回って音を確かめました。

何かの解説ではAqirlaの弦の特徴は「木質系の音」と表現されています。その意味がよくわかりました。

楽器によっては合わない可能性は十分にある

私のギターの特徴を言いますと、
・全体的に明るい音が出やすい
・そのため、弦が鳴りすぎるとうるさくなる
・残響音も割と残りやすい
です。

要は、主張してくるような弦を張ると、弦の主張が出過ぎてうるさくなってしまうギターです。

主張してくる弦というのはですね、
私の勝手な言い回しなんですけど、、、
楽器によらずよく鳴り響く弦のことで、
例えば、量産ギターに張っても、華やかさがあって、音量や音色を補ってくれるような弦ってところでしょうか。

ですから、どちらかというとあまり主張しない弦を張る方が私のギターはフィットしてくれます。
こればっかりは楽器の値段に関わらず、個性なので仕方がありません。

ガット弦に近づけて作られているAquilaの弦は、サバレスやプロアルテに比べると、ずっと鳴りが大人しいと思います。

今までですと、ハナバッハの緑、オーガスチンのレッドが比較的よく馴染んでくれました。
なんとなくイメージが湧きそうですか?

でも、この2つも悪くはないんですけど、これ!っていう決め手になるようなことはなかったんです。
他の弦と比較した中で、これでいいのかなぁという、ちょっと消極的な感じでした。

今回に関しては、しばらくは「これ!」を使いたいと思えるフィット感です。

ネオレトロな木質系の音色

古楽器の音色を聞かれたことがあるでしょうか。

19世紀ギターのような少しくぐもった音。
ルネサンスギターのような派手なジャーンという感じではない、一音一音を噛み締めるような音。
柔らかみのある音。
木の素材の雰囲気を感じられるような音。

これら↑を木質系の音色とすると、
Aquilaの弦はそれを感じることができます。

客観的に聞いてみて

昨日の練習時にアンサンブルのメンバーにAquilaの弦を張った私のギターを弾いてもらいました。

この音色、とてもいいです!

古楽器のような音ではないですが、とても柔らかい音でした。
私のギターの特徴を消さないというか、明るい雰囲気も残したまま、落ち着きのある音を出してくれる印象です。

最近は昔の雰囲気を残したデザインでありながら、灯火類はLEDでメーター類もデジタル、というようなスタイルのバイクが流行っています。これをネオレトロというそうですが、まさにそんな雰囲気が合うような音色になりました。

今の所、これといった悪い点は見つかっていません。
安定したのも割と早かったように思いますし、しっかり音を出せるので音量は前よりも上がったかもしれません。

あとは、どのくらいの期間もってくれるかですね。