なぜカルカッシの練習曲?

こんばんは。
今日もブログを読んでくださり、ありがとうございます。

アンサンブルメンバーで先輩のワラ様からメッセージが届きました。

なぜ練習曲はカルカッシなの?

上手くなるの?

ワラ様メッセージより

なぜでしょうか・・・?返信に困りました。
エチュードならジュリアーニもありますし、ソルもヴィラ=ロボスもあるわけです。
その中からなぜわざわざカルカッシが選ばれるのでしょうか?

カルカッシご本人

カルカッシの練習曲について調べてみると

カルカッシ(1792-1853)といえば、教則本が作品59。
その教則本とペア、あるいは次の段階として扱われるのが作品60の25の練習曲集。
そもそもは、カルカッシの弟子のために書かれた練習曲だとか。
一昔前のギター教室に通うと必ずと言っていいほどに扱われているようです。

教則本の次の段階ということは初級〜中級かもしれませんが
実際弾いてみると、これで中級?という難しさ。
後半になるについれて難易度は上がり、22番以降は
これを人前で演奏できれば、上級者とも言える感じはします。

強弱を意識したり、フレージングや音質なんかを徹底して意識するとかなりの難易度になることは言うまでもありません。
私にとって特に苦しいのは消音とフレットの移動。スラーも。
苦手を一つずつ消していくしかないです。。。

弾いていて効果はある

効果があるというのは、他の曲を弾いた時に何かしらの変化が感じられているという意味です。

例えば
・譜読みが早くなった
・譜面から読み取れる情報が多くなった
・苦手な小節には共通点があり、他の曲でも躓く
・フレージングをより意識するようになった
など。

私の中では、ピアノのバイエルくらいの感覚でスタートしたのですが、
その感覚を大きく裏切ってくれる練習曲集だということだけはわかりました。

キャプテン曰く

カルカッシの練習曲集は、曲を弾いていく上で必要な技術が一通り収められていて、25番まで全部やり通せたら、一度はその技術に触れることができるのではないか?
と言うことです。

教則本すらキッチリやったこもないのに、いきなり練習曲集から始めているので、何が基礎で何がそうじゃないのかがわからないのは残念ではあります。
まぁでもできないところがハッキリわかると言うのがいいのでしょうかねぇ。

色々な版がある

私が去年(=2018年)の終わりころから取り組み始めたのは、
改訂版カルカッシ25の練習曲集 小原安正・聖子編
師匠のお勧めでしたので、これでレッスンを受けています。

他にも現代ギター社から出ているものもあれば、
全音から出ているものもあったり
CD付きの楽譜もあります。

何を思ったか過去に現代ギター版を買っていて、
その上でこの青い冊子の楽譜を買うことになったので、
現代ギター版の楽譜は、質問をくださった先輩ワラ様にプレゼントすることにしました。
一緒に苦しみましょう!(笑)

私は今15番の練習中です。

未来からの追記

さてこの記事からは未来のお話です。
この記事から遥か2年後、晴れてカルカッシ卒業となり、続けてソルの練習曲集を始めます。
時は2021年。そのあたりで、ようやく練習曲集の意味を理解し始めるのです。