前の記事に引き続き、エイトル・ヴィラ=ローボスのお話をします。
ギターを弾く人なら
クラシックギターを弾く人なら、誰でも知っていると言ってもいいエイトル・ヴィラ=ローボスさん。
ギターを始めてすぐに弾けるヴィラ=ローボスの曲は、ほとんどないかもしれませんが、いずれどこかで弾くことになる作曲家さんだと思います。
私もヴィラ=ローボスの作品は何曲か手をつけてきましたし、演奏会でも何度も聞いてきました。
しかしながら、それはヴィラ=ローボス作品のほんの一部ですよね。
ショーロス10番のオーケストラ
先日のレッスンの後、師匠がおもむろに部屋のCDをゴソゴソと探し始め、
立派なスピーカーのスイッチをオン。
何が始まるのか、ドキドキしながら待っていると
ショーロス10番だよ
1番しか知りません・・・
ギターの楽譜はよく考えられて作られてるけど、曲の雰囲気を知るには、他の曲で使われている似たようなフレーズを聞かないと、音の繋げ方を間違えてしまうよ
的なことをおっしゃいまして、
4枚ほどCDをお借りすることになりました。
オーケストラ版のヴィラ=ローボスは、さすがバッハを敬愛していただけのことはあるなという雰囲気のものもあれば、ドラクエの すぎやまこういち さんが実はヴィラ=ローボスから着想を得たのではないかと思ってしまうような雰囲気のものがたくさんありました。
他にも、歌唱付きの曲もいくつかあり、一つのジャンルを築いた感じさえしました。
知っているけれど、聞いたことはない
クラシックギターをやっていると、「知っているけれど聞いたことはない」という現象が起きてしまいがちです。
例えば、F. ソルの『モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲』。この元になっている曲があることを知っている人はたくさんいらっしゃると思いますが、オペラの中でいつ、どんなシーンで使われていて、どんな曲なのか聞いたことのない人が多くいます。
I. アルベニスの作品は、ピアノ曲をそのままギターに編曲してあるので、聞いたことがないという方は少ないかもしれませんが、ギターに編曲されていない曲を聞いたことのある人は少ないでしょう。
同様かそれ以上に、ヴィラ=ローボス作品や他の作曲家に関してもギター版以外の曲の存在を知らないで、ギター版の世界の中だけで弾いてしまっている場合が多いと思います。
プレリュードの1番の歌い回し、
他の曲を知っていると知らないでは随分と変わるよ
とおっしゃっていたように、オーケストラ版には確かにな箇所が他の曲の中にあります。
夏休みの宿題としては、結構大きな課題ですが、なるほどの連続で楽しんでいます。
おまけで
5つのプレリュード(前奏曲)に副題があるようで
プレリュード No.1 「叙情のメロディー」
プレリュード No.2 「リオの伊達男の歌」
プレリュード No.3 「バッハへの讃歌」
プレリュード No.4 「インディオへの讃歌」
プレリュード No.5 「社交界への讃歌」
なんだそうです。今練習している2番は「リオの伊達男」みたいですね・・・
口説くように弾くといいのでしょうか?w