震えを止めた!けど、これでいいのか?

先週のコンクール第1弾は、肘のあたりの震えにより、
課題曲の弾き始めで失敗するという最悪のパターン。
自由曲では、知り合いの方にお褒めをいただいたものの、
審査員の心には響かない結果となってしまいました。

物理的に止めてみた

コンクールの翌日、めげずにギターを弾き始めたところ、
緊張もしていないのに、また右の肘から手首にかけてのあたりが震える瞬間がありました。
これは一体なんなのか?
心の状態と身体は連動するので、不安だったり何かしらの影響を受けていたりすると
震えるのは理解しています。

いくら練習しても、練習の時から前向きに大袈裟に表現者として振る舞っていたしても
不安はよぎるし、雑念を振り払いきることはできないので
震えても仕方ないと、それすらを受け入れるようになってきたの成長です。

しかしながら、右手が震えてしまうと弦をうまく掴めなくなってしまうので
やはりなんとかしなければいけません。

そこで、もうこれはと思って物理的に止めることにしました。
簡単にいうと、

・ギュッと力を込める!
・肘のあたりをギターのボディに強くあてる!

正しい方法とは思いませんが、何でも試してみないとわからないので
ひとまずこの方法である程度コントロールが聞くように練習して今日の本番に臨みました。

ピアノと歌との合同コンサート

そして今日。つい先ほど弾いてまいりました。
あまり不安のない箇所はいつも通りスムーズに、気持ちを込めて弾くことができました。

そして、何となく馴染んでいない箇所、不安が解消し切れていない箇所に来ると
身体は正直に反応し始めました。

人体実験開始

ということで、自分を実験台にした人体実験の開始です。
予定通り胸の筋肉を動かすように、肩から肘にかけて強く拳を握るように力を込め、
肘をギターのボディーにしっかりと当てました。

身体は震えたくて仕方ないような反応を返してきます。
頭の中では、曲のことを考える余裕はなく、
震えを抑えて次の1音を弾くための闘いが繰り広げられています。

検証結果

震えようとする腕を押さえ込むことはできました。
これが実験成功というわけではありません。
代償に今、右肩の後ろ肩甲骨の上あたりが少し痛いです。

演奏はというと、とても演奏とは言えない感じでしたが、
音が出ないということは防げました。
そして、その状態でも指をある程度はコントロールできることもわかりました。

ただ、力を抜くタイミングがなかった。
力を抜くと余計に震えそうな雰囲気があって、
途中から力は入れっぱなし。

いろいろと不満は残る

私にとって音が出せないというのは、一番のストレスです。
特に弾き始めから数小節で、崩れてしまい、うまく立ち直れずに残念な思いを何度となくしてきましたから。

でも乗ってくると「良い演奏だね」と言ってもらえることも増えてきています。

そう、この方法は結果的に対処的な方法なのはわかっています。
最近になって、演奏することへの理解が少し深まり、練習方法を見直すようになってきたのですが、
この成果を見るにはまだ時間がかかることになりそうです。

正攻法の練習の一方でピンチを乗り切る術も持っておく必要性も感じています。

まだ、自信を持って堂々と演奏できるマインドがついていない私なので
何かに寄りかかっても力強く立っていることが必要です。

単なる震えから

簡単に片付けてしまうと、表現者としての度胸が足りないということに尽きるんです。
今日ピアノを演奏された方々や歌の方は、一点の曇りも無いような素晴らしいステージを披露されました。

表現者として、本当に堂々と自分の世界を見せられていたと思います。
これができるような練習をするしかないんですよね。

振り返ってみれば、単に指が震えて弾けない〜と嘆いていた頃より、何が原因でどこが震えて、どうすれば止まるまでわかってきたのは結構な前進です。

あとはやるだけか?
あってるのか?まぁやってみるか。

と言う一日でした。