また投稿間隔が開いてしまいました。
書きたいことはあっても、サクッと書けない遅さ・・・。
さて、前回の記事の右手、左手の内容と関連する減音のお話。
演奏中に音を止める話ではありません。
サイレントギターもいいけど
さて、私には先輩M氏からお借りしている?(譲り受けた?)サイレントギターがあります。サイレントギターはボディーが空でフレームだけでできていて、爪弾いてもあまり大きな音が出ない構造になっています。
お籠りする機会が多くなってしまった時期は、大変重宝して昼夜問わず弾いていました。
ただ、一つ大きな問題があって、曲の仕上げの段階では使えないということ。
当たり前と言えば当たり前な話で、
演奏会で使うギターを弾かないと感覚が違うので練習になりません。
そこで、あれこれ考えた結果、演奏会で使うギターに消音器(という名のスポンジ)をつけることにしました。
家の外には聞こえないだろう程度の音量に
100均の隙間テープを1〜6弦の幅より少し長く切り、表面板と弦の間に潜り込ませます。
表面板の側は糊とに擦れた傷がつかないように、メガネ拭きを敷いています。
正直なところギターにはあまり良くないだろうなと思います。
この状態で弾くとピチカートさせている時と同じようなポコポコとした音が鳴ります。
何もしない状態で弾くよりかはかなり音量は下がって家の外には音が漏れないくらいになります。
ここ数年、在宅で勤務される方が増えましたので、近隣の方に昼間からギターの音が漏れるのもどうかと思いまして、(というより昼間からギターを弾いているのがバレるのが嫌なだけなんですが・・・)
演奏会前は苦肉の策として、このようにすることにしています。
思いがけない効果
この状態で練習をすると、何もしない時よりも音量がない分、いつもより強く弾いているようです。
以前、外出自粛明けのどこかのコンクールで、「広い場所で弾いていないような音が多かった」という内容の講評がありました。
空間の広さを意識していなくても、身体が部屋の広さに合わせて音の大きさを調整しているのか、家でい弾いていると音が遠慮がちになってしまって、右手はそれに見合ったタッチになっているようです。
ですから、この消音器(という名のスポンジ)を使って弾くことで、いつもよりかなり深いタッチでしっかりを弦を掴んでいました。
ここ最近、右手のタッチの安定に関心が向いているところで、減音の思いがけない副産物です。
この状態でメトロノーム、ゆっくりテンポで弾くと右手が安定してきているのがわかります。
これで実際にフリーコンサートに挑んでみます。