「裏鳴り」を止める

今年もあと2週間ちょっととなりましたな。
前から気になっていたギターの異音を直しましたので、
今回はその記録です。

セーハすると異音がする

事の起こりは数年前に始めた黒いデカメロンの練習あたりです。
第1楽章か少なくとも第3楽章の途中で、5フレットや7フレットをセーハする箇所で、ビリつくような掠れるような微妙な音が混ざっていることに気づきました。
あ、ギターはスペイン製の方です。

最初は買ってまだあまり時間の経っていないギターなので、そのうち直るのかなと楽観的にとらえていました。でも、コンクールに出てみようと画策を始めていたので、この音で出るのは嫌だなぁとも思っていました。

困ったことは師匠に相談するようにしているのですが、
すぐに原因はわかりました。

振動しない側の弦がビリつく=「裏鳴り」

師匠はセーハしながら、異音が出ている箇所を耳で探り当てました。ギターに詳しい人ならすぐに推測はつくらしいのですが、なにせ私はこの年で初体験なので、「ふ〜ん」とみてるだけです。

月謝袋からおもむろにお札を取り出し、音が出ているだろうフレットの指板と弦の間にお札を挟むと、ピタッと音が鳴り止みました。

ナットを交換するか、下に何か敷いてほんの0.数ミリだけ弦高をあげると良いとのこと。

ナットが固くてなかなか動かなかった

さっそく家に帰ってから、弦を解いてナットを動かそうと思ったら、これがビクともしない。
あれ?

学生時代から使ってるギターのナットは、弦を解いた時に油断していると勝手に落ちてしまうくらいに動くのに・・・

結局この日はどうやってピチッとはまっているナットを動かせば良いのかわからずに、また弦を巻いて終了となりました。

困り果てて買ったお店に電話する

ナットがはずれないんですけど、接着されているもんですかね?

いやいや、接着されてなくて精巧にピシっとはまっているから、割り箸なんかを削ってうまく当たるようにして、金槌で優しくコンコンと叩けば動きますよ
そんで、敷くものはなるべく硬いものがいいですよ〜

というやりとをして、ネックになるべく金槌の振動が伝わらないように細心の注意を払いながらコンコンと叩くと、やっと動いてくれました。

硬いものと言われても、薄いものでないとこまるので、園芸用のプラスチックのような紙のような、植物の名前を書いて、鉢に挿しておくタグをカッターでナットの形に切り取り、下に敷きました。

ナットの向きがわからなくなった・・・

という、アホ丸出しの状態になりましたが、外す前に写真を撮っておいたので無事に解決。
また弦を巻いて試し弾きしたところ異音はなくなりました。

弦高が少し上がったおかげなのか、手を加える前よりも全体的な音量があがり音の質も伸びやかになったような感じがしました。

もっと早く直せばよかったと思いつつも、今のところ問題もなく一安心です。