演奏のアウトプットが表現力を鍛える

今日も表現力のお話です。(アイキャッチの樺沢紫苑先生の著書はなぜかこれだけ買ってます。)
前の記事では「アウトプット」でもイメージのアウトプットと表現力について書きました。奇しくも同じタイミングで、私が大変参考にしている「酒井ギタースクール」の酒井先生が動画でアウトプットのお話をされていましたので、今回は、「演奏のアウトプット」についてお話します。

演奏そのものがアウトプットでは?

はい。その通りです。演奏はそれ自体が音を作り出すという意味では立派なアウトプットです。ただし、ここでお話しする「演奏のアウトプット」には2つの意味があります。
どういう意味か。
1つ目は、演奏は記録をしないと自分で客観的に観察することができないので、実際に記録(録画・録音)して、その感想を言葉や文章に表すということです。
2つ目は、自分が演奏中に「こうしよう、こんな風に弾こう」としていることをその場で言葉にするということです。

1つ目のアウトプット:録画で感じるギャップは学びにつながる

1つ目のアウトプット。これは自分で弾いている時の感覚と演奏を聴いた時のギャップを形にするものです。
よくある話では、「今回の演奏はボロボロだった」と思って打ちひしがれていても、後から動画をみたらそうでもなかったみたいな。その時の感想を感想で終わらさずに、しっかり文章に残す。

同じように、練習時の録画や録音をよくみて、もっと大きく表現した方がよいかどうかや、自分の表情や仕草についても、今後どうするかを書き出してみると、その後の演奏はかなりかわってきます。

実際に私も、ビフォーアフター的に録画したことはあるのですが、大きな違いや自分の進歩の度合いを感じることができて、励みにもなるのでおススメです。
(全部の曲に対してできればいいですが、そこはお時間との兼ね合いですよね。)

2つ目のアウトプット:自分へアドバイスしながら演奏する

これ、慣れないとけっこう難しいんですよ。弾き語りな感じともまた違います。頭で考えて弾くのと実際声に出しながら弾くのとでは雲泥の差があります。慣れですけど。

どんなときに声に出すか

・クレッシェンドやデクレッシェンドで、「そこからだんだん大きく〜」とか
・運指に関するところで、「その薬指を支点にして〜」とか
・「ここからは王様が登場するところだから〜」とか

自分が自分を指揮するように、声にだして弾くんです。
側から見ると「あの人、弾きながらずっと喋ってる〜!!」という状況になりますが、上手くなりますよ。さすがにこれは動画でお見せしたいと思いませんけど・・・。
本番で声が出てやらかすという経験はないので、大丈夫だとは思いますww。
是非やってみてください。

アウトプットの効果

こうしてみると、いろいろな方法があるものだと改めて思います。そしてブログも自分の頭の中を整理する貴重なアウトプットの場です。

最近は動画で学習できる機会が多くなり、学習に対する敷居は下がっていると思います。一方で動画をみるだけで、ギターで言えば実際に弾かなかったり、算数・数学で言えば計算を書き出さなかったりとアウトプットせずに学んだ気分になって終わってしまうことも多くなってしまいました。

心がけ次第ですが、効果は絶大ですので、やってこそですね。