【暗譜?】曲に集中するための準備

こんばんは。今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
マンボウさんも解除され、先日はアンサンブルその2での練習がありました。

さて、今日の記事は本番での安心感を増やすために、曲に集中するにはどんな練習をしていけばいいのか?ということの考察です。

この記事を書くのにかなり悩みました。期間が空いてしまったのはそのためです。
ですが、文字に書き起こしてみたことで、何をすれば良いのかが一つ明確になってきました。
長文になりますが、どうぞお付き合いください。

ギターを持たずに曲の一部始終をイメージできますか?

私はこれまではできませんでした。というか、やろうとしてもうまくいきませんでした。
今のところです。ただそれが必要かどうかはわかりません。
できた方が良いとは思っています。

これまで、特に本番前に「曲に集中して待とう」と思って、
何度となく演奏している状態をイメージするのですが、曲の出だしこそなんとか指板をシメージできるものの、せいぜい数小節程度しかエアギターみたいにはできないでいました。

決して暗譜できていないわけではないのですが、
実際にギターを持って、指板に指をおいて、弦をつかまないとうまく思い出せない
そんな状況をイメージしてください。

そして、楽譜も頭に浮かぶということもありません。

ですから、曲に集中しようとしても、メロディー程度しか出て来ず
意識はどうしても不安や心配事に向いてしまいます。
で、そのまま本番で撃沈するということの繰り返し・・・。

イメージをもって曲を覚えるために

ピアノとは違う覚え方

以前、あるピアニストの方がコンクール前には楽譜を完璧に書き出せるまで覚えると言われているのを聞いたことがあります。
もちろんこれは単なる暗記ではなく、左手と右手の音を分けてでも確実に覚えるという意味だと思います。

ただ、ギターはピアノと違って左右両手を使って一つの音を出しますし、
左右両手でメロディーからベースの音まで出すので、
左手のため、右手のため、と分けて記憶してその結果、全ての音を覚えるという練習は難しいように感じています。

しかし、安心材料は一つでも多い方がいいので、
目を閉じれば楽譜が目に浮かぶくらいまで覚えられたら、それはそれで意味があるとも思います。

次の音、つながりを意識して

一曲を通す練習よりも、短い小節をかなりゆっくりとしたテンポで弾いていると、意識からこぼれてしまっていた音の繋がりをより鮮明に感じることができるようになります。
そうすることで、楽譜をより正確に記憶することもできますし、左手右手の安定感も増してくるように感じます。
また、譜面では理解できる音の繋がりを、実際の音として体感できるようになり、譜面の細部にまで気を配って曲を身体に落とし込めるように思います。

テンポの速い曲は、弾きたいテンポにもっていくことも大事ですが、私は確実に弾くことを優先するようになってきています。
それと、短い小節を間違えずに弾ききる練習の積み重ねにもなって、一曲を通す時にも生きてくると感じています。

指板の景色と音を思い浮かべる

実際は譜面を覚えているというよりも、指板を覚えていることが多いのではないでしょうか。
先にお話しした練習を繰り返していると、身体の感覚と視覚情報が一体化してくるような感覚です。

人によっては、覚えている場面場面を景色として捉え、曲のイメージと組み合わせている方もいらっしゃいます。私はそこまで弾き込んだことがないので、わからないのは残念なのですが、それでも「この辺りで弾いていた」という”うろ覚え”ではなく、楽譜の音、指板の音、右手の感覚、その時のイメージなんかが重なってくると、演奏の確実性が増してくると思います。

弾き始められる場所を多く作る

これも部分的な練習を重ねていると、自然にできるようになるのかもしれませんが、安心材料を増やすために、万が一にでもハプニングが起きた場合に、復帰できるポイントをいくつか作っておくと良いそうです。

これは海外のギタリストの方がYoutubuでアップされていました。英語だったの翻訳機能を駆使して、聞き取れる部分はなんとか聞いて、たぶんそう言ってるというところです。

楽譜を離れる時期

以前、どこかで演奏させてもらった時、同じくエントリーされていた方に、楽譜を離れるのは(楽譜を見ないで弾くのは)まだ早いのでは?と感想をいただいたことがあります。
演奏そのものも、良いものではなかったからなのもありますが、その方の仰ることは、振り返ってみるとここに書いていることをそのまま言っていたのかもしれません。

私の師匠に、楽譜はどれくらいみてますか?とお聞きしたところ、
覚えたら見ないよ〜とサラッと。
私のイメージとはだいぶ違って、戸惑ってしまいましたが、何十年もプロとしてやってこられた上での話なので、あまり真に受けず自分なりの練習方法で挑もうと思います。

理想の状態は?

最後に、曲のイメージや演奏のイメージをもてるようにり、エア(ギターをもたない)でもそれができるようになり、良い状態で本番の舞台に立てたとしたら、きっとこんな演奏になるという内容の記事を見つけました。引用です。

一番理想的なのは【いつの間にか自分で自分の指導している】状態です。つまりもう一人の自分が「ここから曲が盛り上がるよ」とか「次の音は右指を注意して弾くこと!」なんて言葉が自然に頭に中で思い浮かんでいる状態です。自分でも、そして聴いている人も「良い演奏だった」と感じるコンサートでは、演奏者はもう一人の自分と対話しているのかもしれません。

ギタリストの益田正洋さんのホームページから