緊張している時間が減ったことなど

こんばんは。今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
都内のギターショップの企画で演奏させていただきました。
そのことからレポート。

先日の記事、「地味な練習が効くよね」ということと関係あります。多少。

本番当日の緊張時間のトータル

レッスン生同士の発表会であったり、サークルの発表会だったり、定期演奏会みたいなものだったり、とにかく人前で弾く日は緊張します。
そこで質問です。
いつからいつまで緊張していますか?

緊張はついてまわる

前日から緊張している人もいれば、ステージに出てもへっちゃらという人もいるかもしれません。
これまでの私は、前日から緊張するということはないまでも、会場に着いたあたりからなんとなくソワソワして肩に力が入っている状態でした。

リハーサルがある場合やリハーサルがなく音出しだけの時など、場合によって段取りは違いますが、とにかく会場に着くあたりから緊張が始まって、その緊張は自分の本番の演奏が終わるまで続きます。

朝から段取りして、演奏が夕方近くになる場合は、ほぼ一日中緊張している状態です。
ですから、演奏が終わるともうグッタリです。

今日はこの緊張している時間に変化をもたらすことができました。

せっかく他の人の演奏を聞けるのだから

なぜ、今日は緊張している時間が少なくなったのかを明かす前に、今日の緊張時間は、多分自分の演奏時間の10分とその前の15分くらいで抑えられたと感じています。

何か特別な対策をしたわけではありません。

完全に気の持ち方だけです。一言で表すならば「リラックスを心がけた」。
たったそれだけです。
演奏自体は緊張して、いつものようになった部分もあったのですが、
それでも立ち直りが早かったです。

具体的に何をしたのかは、
リラックスするために「他の人の演奏を純粋に楽しんだ」だけです。

  • このギターはいい音が出てるなぁ
  • この曲は好きだなぁ
  • やっぱりバッハはいいよなぁ

とか。とにかく自分の演奏には注意を向けずに、一人の観客として演奏を楽しみました。
みなさんプロではありませんから、ミスタッチもあれば、途中うまく弾けなかったり、止まってしまったりすることもあります。
それでも批判的な感じではなく、その人の良いところを探しながら演奏に聴き浸っていました。

そうすることで、自然と力が抜けていたと思います。
コンクールやオーディションで同じことができるかどうかはわかりませんが、
「競争して勝ってやる!」というよりは、その人その人の良いところを探すのが自分にとってもプラスになるように思えました。

自分の演奏も大事だけれど

もちろん自分の演奏は大事です。しかし、あまりに気にしすぎる傾向にある私にとって
(きっと同じような人は多いかも…苦笑)
自分以外に意識を向けて、ゆったりした時間を過ごすことは、かなりプラスだと思いました。

そうは言っても、自分の順番が迫ってくるにつれて、だんだんと緊張は高まってきますし、ステージに上がると「いつものように」指が震えたり、視界が狭くなったりはしました。
だけど、これまでより緊張の中にもゆとりを感じられました。

人前で演奏することに慣れるという意味では一つ大きなものを収穫できたように感じます。

不安が震えを誘う

もう一点、今日の自分の演奏を振り替えると、ミスが出やすい箇所はやはり指の動きが悪くなりました。

精神的な不安要素は、本番中は如実に演奏に現れるものだなと再確認しました。

解決方法は

普段から難なく弾けるようにしておくことです。10回弾いて10回とも弾ける箇所は、当日間違える可能性はあったとしても、弾ける確率の方が圧倒的に高いはずです。

そのために何が必要かといえば、徹底した部分反復ですね。
もしその部分反復がゆっくりでも難しいようなら、基礎的な指の動きを繰り返して鍛えるしかありません。

地味なアルペジオの練習やスケール練習です。

今回、だいたい弾けるのだけれども右指の収まりが良くないと感じていた部分がありました。
弾けなかったわけではありませんが、望んでいる音が出たとは感じられませんでした。
ということは、その部分の右指の運びを確認して、ゆっくり何度も繰り返して感覚を掴む必要があるということです。

なので、地味な練習に繋がってくるのです。
弾けない部分と似たような練習パーツを探して右手を鍛える。
遠回りのようで近道なのかなと強く感じました。

ということで、今日は2つの収穫です。