アンサンブルの推進力

こんばんは。今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
少し意図的にペースダウンしています。

今日はアンサンブルの在り方について書きます。
なぜ、こういったことを書くのか。
それは、私の所属しているアンサンブルやそれ以外のアンサンブルをいくつか傍目に見てきて思うところがあるからです。

盛衰の波は必ずある

どのアンサンブルにも盛んに活動できる時期と、なかなか活動できない時期はあります。
それと比例する形で、メンバーが多く集まれたり、少ししか集まれなかったりしています。

盛り上がって楽しめている時期は、メンバー間のトラブルは別として
アンサンブルとして演奏する機会は比較的多く取れるだろうと思います。

一方で、牽引力のある人が活動できなかったり、
編曲できるメンバーが活動を休止していたり、
そもそも人数が揃わないような時は、
活動を続けていくことは難しくなってしまいます。

私が所属している2つのアンサンブルでも
年齢に応じて子育てや介護、仕事でのポジションなどで盛衰があったなぁという印象です。
(たぶんこれからもあると思います)

継続しているアンサンブルは

困難な時期を乗り越えているアンサンブルには、いくつか共通点があると思いました。
それは、

  • 人数が集まらなくても練習日を設定し、細々と続けている
  • アンサンブルの名前を使って、二重奏(デュオ・アンサンブル名のように)や三重奏をしている
  • 単独のコンサートではなく客演的なポジションでの演奏や毎年決まった演奏会に出るようにしている

など。

こうした地道な活動によって、続けられています。

形を変えることも必要ではあるけれど

困難な状況を打開していくには、アンサンブルそのものの形を柔軟に変えていく必要はあると思います。

それは、二重奏だったり三重奏だったり、フルメンバーが揃わなくても今できる形で演奏を続けるという意味です。

しかしながら、形の変え方には注意が必要です。
これをやるとアンサンブルとして崩れてしまうというものを列挙します。

  • よそのアンサンブルの編曲を安易にそのまま使う
    (自分たちのアンサンブル用に編曲を専門家等に依頼している場合は除く)
  • 助っ人を常態化して頭数にいれてしまう
  • 元々いるメンバーだけで演奏する機会を作らない

など。

編曲に関しては、編曲者は必ずメンバーの技術や雰囲気を考えて作っているので、他所のアンサンブルの曲をそのまま持ってきても、うまく仕上がらない場合が多いです。

また、人数を補填するために一時的によそから応援に来てもらうのは良いかもしれませんが、それが常態化してしまうのでは、元々のアンサンブルの力がもう無くなってしまっていると言わざるを得ません。
人数の多い方が演奏に厚みも増し良い形に仕上がるの理解できますが、今できる形以上のことを求める必要はないように思います。
そして、本来いたメンバーだけで演奏できなくなってしまうのは、もっと良くない状況で、アンサンブルとして名前は残っていても実態は全く異なるものに成り代わっているわけです。
それでも続いているから良いというのであれば話は別ですが。

継続の秘訣は立ち上げメンバー個々の力

「続く」・「続かない」の違いを見ていると、結局のところは立ち上げメンバーがその時できることを背伸びせずにやっているかどうかつきると思います。

一番良かった時期と比較すると、どうしても寂しく感じることはあるかもしれませんが、
それはそういう時期として捉えてやっていくのが見ている側からも良いと思います。

編曲できるメンバーが活動できなければ、過去に弾いた曲を活用するのも方法ですし、
メンバーがそろわなければ、ソロやデュオ、トリオなどで弾ければいいんです。

私個人は、牽引力があるわけでなくて牽引力のある人の傘の下で自由に動き回って力を発揮するタイプですので、特別何かをするわけではないのですが、ただ練習に参加する、とにかく弾くということだけでも十分な支えになっていると最近思うようになりました。

私はあんまり弾けないからね〜なんて悲観的なことを言う先輩も見てきましたが、
練習の時にその場に立ち上げメンバーが居てくれる心強さというのは年々増していくように思います。