私のギター2〜出会いは必然〜

こんばんは。今日もブログを読んでくださりありがとうございます。
昨日のブログ記事の続きです。

私のギター購入の経緯です。

出会えなかったギター

手工クラシックギターを探し始めて1年近く経とうとしていたとき、気になるギターが現れました。
ネットで検索して目に止まったギターで、その時どういうわけか、「良さそうだな!」と思えました。

「これ、たぶん買いそう」という、どこから来るのかわからない予感があったので、
とりあえずまだそのギターがあるのか、店舗に電話をしてみました。

そうすると、私と同じように買うかもしれないという方が、近日中におみえになるとかで、
先にそちらの方が予約?みたいな感じになったので、
売れてしまっても、私に買うチャンスが残されていても、連絡をもらうようにお願いしておきました。

数日後、やはりそのギターを購入されたという連絡が入り、
弾けないままに終わってしまいました。

なぜ、ここまで買いそうな気になったのかは、よくわからないんですが、
見た目といい、値段といい、全部が条件に当てはまりそうな感じではありました。

ギターは禰寝考次郎(アルベルト・ネジメ)さんのギターで、金額は忘れてしまいましたが、
中古とはいえ良さそうなギターでした。

出会いは突然に

その後もなんとなくギターを探す時間が過ぎていたのですが、
平日にふっと時間をとることができたので、最初に先輩M氏に連れて行ってもらったギター専門店に行ってみることにしました。

別に隠すことでもないので、店名をいいますと
東京は下北沢にあるフォルテ楽器です。

以前に伺ったことをオーナーさんが覚えていてくださって、
いろいろなギターを出してくださいました。

その中の一本で、まだお店のサイトにも掲載していないギターを出してくださったので弾かせてもらうことにしました。

それが私のギターとなりました。
製作家さんはラミレス3世の工房で26年を過ごされた方で、
今は息子さんやお嬢さんのお婿さんと一緒にギターをつくっていらっしいます。

新品は買えないので

新品を買うだけの予算を用意できなかったのですが、そのギターは中古でも新古品でした。
新古品の意味がわからなくて、どういうことなのか聞いてみると
楽器フェアで売り物として用意され、いろんな方が試奏はしてみたけれど、結局売れなかったものを買い取ったとのことでした。

実質、私が最初の所有者になるわけです。

決め手になったこと

1とにかく、弾きやすい。
 手に馴染んでいく感じは、初めて弾いた瞬間からありました。
 実はこの方のギターは、同じモデルの杉のギターでも感触が良かったので、
 私の手と相性が良いのかもしれません。ただ、杉はなんか違ったんですよ。

2製作年
 これは超私的なことなんですが、このギターの製作年と私の父が他界した年が同じなんです。
 傍目にはどうでもいいことなんですが、なんとなくこれも要素になりました。

3ボディから身体に伝わってくる音が良い
 ギターの裏面から身体に伝わってくる音の響きは気持ちよかったんですよね。
 今は裏面が少し張り出したタイプのギターもありますが、そういう感じではない良さがありました。

その他にも昨日の記事で絶対条件とした項目は全部クリアしているようでした。

すぐに買います!とは言わず

自分なりにいろいろとチェックはしてみたものの、なにせ初めて買う手工ギターなので、
(中古とはいえ背伸びしてるし、2本は買えないし、失敗できないという緊張感もあり)
自分をしっかり疑いました。
そこまで感触がよかったら買って後悔はしないとは思いましたけど、
それでも安心材料は欲しかったので、アンサンブルのキャプテン夫妻に後日ご同行をお願いしました。

自分が良いと思っているギターを他の人が弾いた時に聞こえる音って違いますよね。

キャプテンは私よりもタッチが深いので、また雰囲気は違うのですが、
自分が弾いている時の音も聞いてもらって、
ちょっと離れて聞いてもらったり、近くで聞いてもらったり
ギターに欠陥がないかとかいろいろみてもらって
(お店は信用しているんですが念には念を入れて)
「いいんじゃない?」ってことで買うことにしました。

製作家さんの名前を言わないと叱られそうな気がするので、いいますと
テオドロ・ペレスさんのギターです。表面板は松。

今後、40年くらい弾くとして、一年あたりいくら?みたいなお金の計算をしてしまった自分が恥ずかしいのですが、
一生物のギターを手に入れたと思っています。

経年変化を少しずつ感じて

ギターの楽しみといっていいのかわかりませんが、
やっぱり音色が良くなっていく様子というのを感じてみたいと思っています。

いろいろな製作家さんが言うには5回目の冬を越えると鳴り方が変わってくるそうです。

もちろんこれは、保管期間が5年というのではなくて、
その間、きっちりとギターを鳴らしていなければなりません。
弾いてなんぼですね。

師匠のところにレッスンに通うようになって、ほとんど毎日ギターは触るようになったのと
タッチもだいぶ改善されたようなので、音色は最初の頃よりも少しだけ丸くなったような気がします。
角がとれてきたというか。

でも、もっとはっきりわかるらしいので、
もうしばらく変化の様子に気をつけていようと思っています。

人間の感覚っていい加減

最後に買ってからのエピソードの一つを付け加えます。
この手工ギターを手に取った時、今までメインで弾いていたエコールギターよりも小さい感じがしました。
弦長は同じ650mmなんですが、ネックのところの収まりがよかったんでしょうか。

で、持ち帰ってから2本のギターを並べて比べてみると
実際はエコールギターよりも大きい。

う〜ん。。。そうなのか。

不思議なもんです。

今も両方のギターを弾いているわけなんですが、それぞれいいですね。

長文を読んでくださりありがとうございました。