2020年の春頃から、流行病のおかげで集まってアンサンブルの練習をすることができなくなりました…。
月一度の練習は、メンバーにとってキツくもあり、仕事や家庭のことと一時的に気分を切り離すことができる貴重な時間であったので、
それが無くなるのはとても残念でした。
しばらく世間の様子を見守って、練習はお休みということになっていましたが、
いつまでも経っても集まれそうな雰囲気ではなかったので、
リモート練習をやってみることになりました。
2021年の今となってはリモート練習を始めて1年が経ち、練習メニューもある程度固まってきました。
リモートなので、できることとできないことを精選した上での練習メニューです。
毎月の練習メニュー
1 YAMAHA Syncroom(無料)を使った合奏の練習
2 会議機能のあるソフト(Teams, Zoom, Skypeなど)を使った言葉のトレーニング
それぞれの内容をざっと書いていきます。
練習メニュー1 YAMAHA Syncroom(無料) を使った合奏練習
以前から計画はありましたが、2020年の夏前頃にYAMAHAがSyncroomという音楽のリモート練習に特化したソフトをリリースしました。
このソフトはインターネットを介して、パソコンやタブレット端末から音声を相手やグループと共有するためのものです。
なぜこのソフトが音楽練習に優れているのかということや、細かな機能、設定の仕方、必要な機器については、また後日に書くこととして、簡単に会議機能のあるソフトとの違いを書くと
会議アプリ(Teams, Zoomなど)との決定的な違い
・遅延が圧倒的に少ない。調子のいい時は15ms(マイクロ秒)程度
・音声のカスレが少ない。特に音の出始めと終わり。
・会議アプリのように一人だけの音が強調されない。
などです。(他にもまだありますが一先ず。)
2021年現在の練習形態になるまでには、色々不具合があって全く練習にならないこともありました。
その中でSyncroomもリリースからメジャーアップデートを経て、今では完璧ではないにしても練習が十分成立するようになってきました。
どんな練習をしているか?
簡単にいうと「今まで集まってやっていた練習とほぼ変わりません。」
多少の工夫は必要です。
歌い回しが優雅な曲で、その場の雰囲気や呼吸・目線なんかで合わせなければならないような曲を弾くには向いていません。
ですので、拍の刻みがハッキリしているような曲を選んで練習をしています。
このソフトは5人×2の最大10人まで接続が可能です。
練習メニュー2 言葉のトレーニング
ギターを弾く練習は前半で終了し、休憩後の後半はSyncroomを使わずに(別に使ってもいい)顔の見える会議アプリを使って言葉のトレーニング(お勉強)をします。
どんなトレーニングをしているか?
どんなトレーニングかと言いますと、
事前に録画したメンバーのソロ演奏に対して、感想を述べる。
ただし、一つだけ決まりがあって、間違いの指摘や演奏に対しての批判はせず、また正解は求めず
曲についてのイメージが広がるように自分なりの言葉で彩りを添える。
つまり、良いところを見つけて褒めたり、曲について新たな角度からの見識を深めるといったところでしょうか。
動画のアップに慣れました
ソロの演奏を聴いてもらうので、その場で弾くか事前に録音・録画したものを用意するしかありません。
稀にリアルタイムで演奏される方もいらっしゃいますが、基本的にはスマホやタブレット、ビデオカメラで録画したものをYouTubeに限定公開でアップします。
週末に練習のある週はメーリングリストに動画のURLが飛び交います。
動画のアップはあくまで言葉のトレーニングのためであるので、簡単な練習曲から今取り組んでいる曲、人前で弾くための練習のためなど、特に決まりはありません。
こういった練習がかれこれ1年続いています。これでも結構な練習になります。