ステージでの緊張と指の震え対策~緊張シリーズ~

こんばんは。今日もブログを読んでくださってありがとうございます。

メンタルと同時に鍛えるべきこと

この2週間で2つのステージを経験してきました。
案の定というかやはりというか、緊張と指の震えとの闘いでした。

これまで2回に渡って演奏中の緊張や震えについて
克服方法を簡単に書いてきました。
しかし「言うが易し」で実際は簡単に解決できるようなことではありません。

1回目のステージでは指が震えて、予め想定していたタッチとは違う運指で対応するという荒療治。
2回目のステージでは、演奏のスタート時に弱気になって、なでるように弾いてしまう始末。

これではいけないと思いなおして、
緊張や不安などによって起きるステージ上の問題を整理して
その対策と練習方法をまとめ、練習として実践を重ねていく準備をこの場でします。

緊張で演奏中に起きる問題

・指が震えて弾弦できなくなる
・タッチがバラバラになり音がばらつく
・演奏を止めてしまう(これは未だない)
・視界が狭くなる
・姿勢が丸くなる(縮こまるような姿勢になる)
・普段間違えない箇所で間違える
・不安や心配ばかりが頭をよぎって演奏に集中できない
・集中できないまま曲の最後を迎える
・弾くだけで精一杯で表現や曲想なんてあったもんじゃない。

精神的な問題はカバーできる

問題を書き出したうえで、さてどうしたものかと解決方法を考えている時に、
偶然に出会った言葉が腑に落ちたので、その姿勢でいこうと決めた。

ギターとは関係のないプロ野球での話
その練習量で三度の三冠王になり、監督としてもその方針を貫いた落合博満さん。

不審やイップスではないかと噂される、阪神・藤浪投手に対して
2018年5月30日放送のMBSテレビ「戦え!スポーツ内閣」(水曜後11・56)で以下のように述べた。

突然制球難に陥る悪癖を「周りは(原因を)メンタルというけれど技術でしょ。技術を会得することを放棄してしまっている」。それは本人の思い込みにも一因があるとし「(本人も)精神的なものと受け止めてしまっている」と続けた。具体的には「アウトロー」など与えた課題を達成したかどうかに絞った、投げ込みが重要

結論から言うと演奏中に起きるほとんどの問題は技術不足であって
その曲を十分に弾きこなすだけの技量がないということにつきる。

不安は技術不足!解消するには?

演奏中に起きる不安は技術不足あるとして
その不安材料はどれくらいのものなのか
これを指摘されたら仕方ないというレベルなのか
練習によって多くの人がクリアできるような内容なのか
場合によって異なるとはいえ、練習でクリアできるのであれば、それにこしたことはない。

であれば、不安を消すために基礎を磨かなくてはならない。
・トレモロなのか?
・速いパッセージなのか?
・4声の和音なのか
・指のストレッチが足りないのか?
・ハイポジションで弾きにくいのか?

曲から技術をつけるという方法もあるのかもしれませんが
ここはやはり教則本などに立ち返り
練習にアレンジを加えて少し長い目で鍛えていく必要があると感じます。

身体的な緊張は演奏前にほぐす

本番前の緊張はプロにもあることで
緊張によって演奏が磨かれるということもないわけではありません。
ですので、緊張すること全てが良くないのかと言われれば
そういうわけではないでしょう。

ピアニストの舞台袖に立たせてもらったときに
本番前、肩を回したり、深呼吸をしたり、伸びをしたりなど
身体をほぐしながら集中力を高めているのを目にしたことがあります。

精神的な緊張は練習で
身体的な緊張はストレッチなどで解消を目指すのがベターではないでしょうか。

それでも不安で緊張するのは

はい、完全な克服ということは無理だと思います。
ですので、緊張はするものだという認識は必要です。
人によっては「緊張を受け入れる」「不安を受け入れる」という風に言います。

もちろん慣れもあると思いますが
準備万端というところまでもっていける人がやはり結果を残すプロなんだろうなという結論です。

目的と緊張感のある練習をしていきます。はい。