コンクールレポート3 講評から考える

こんばんは。今日もブログを読んでくださってありがとうございます。
コンクールのレポート3回目(最後)です。

これまでオーディション全体の流れや合格者、入選者、落選者それぞれ何が違うかを自分なりの観点から書いてきました。
審査員はどう見てるのかというところを最後にまとめて今後の勉強材料にしていきます。

予選の講評から(HPより抜粋)

副委員長の講評にもあったとおり、アウフタクトの取り方や、高音のメロディーと中声部と低音部のバランスに問題のある演奏もかなり多く見られたのは残念であった。また、このような課題曲の場合は小さなミスタッチやビリつきでも大きな減点対象になるので、緊張の余りのミスで予選通過を逃した者は、次回は更に充分な対策を講じて参加して欲しいものだ。この課題曲を確実に演奏し、自由曲では確実さはもちろん、何らかのアピール度を強く出せたものが本選に進んだとも言える。

要点の整理

こうして抜粋してみると、審査員がどこを審査対象にしていたのかがよくわかってきます。
黄色で線を引いたところがその主な対象となっています。
・アウフタクト(弱起)の取り方。つまり強拍のアクセントかな?
・低中高音のバランス
・ミスや音のビビり
・自由曲におけるアピール

私の中に湧いた疑問。
「弱起はわかるけど、どんな意味があるんだ?…考えたこともなかった…」

曲に関するものは、これは一つずつ学んで解消していくしかないので時間がかかるなぁ。
仕方ない。

本番の緊張とミス

緊張によるミスは練習でなんとかなる(はず)。
ちなみにこの時の審査員長は師匠。
私を見つけるなり
「どうしたの?下見?」
と軽く冷やかされた。
師匠はモレノ・トローバ来日記念ギターコンクールで入賞を果たしている。
(私が1歳の時じゃないか?)

余談でした。
師匠はいつも
「本番で緊張しても弾けるようにとにかく練習しなさい」
という。

実際、それがわかるような経験は一度あるので
これからも本番に近い緊張で練習を続けるしかないと思っている。

本選の講評から

本選の課題曲はクラシックギターを弾く者なら
誰もが聞いたことのある有名な曲でした。
それ故の講評といった感じがします。

有名曲になると、名演奏家の録音も多くて、かえって普段の練習や演奏機会が少ないのか、思わぬ苦労をした者が多かった。各パッセージを達者に演奏する者でも、どこか 「聞き覚え」のような箇所があったりして新鮮さを欠いていたようだ。慣れ親しんだ有名曲でも、時々は楽譜に帰って研究してみることが必要であろう。

要点の整理

ここで気になるのは、
「聞き覚え」という言葉。

これは、動画サイトやCD・レコードなどで
他の演奏家の真似をして楽譜をあまり意識せずに弾いているということだろう。

あ〜やりそう〜
というか、実際やってる。

これって論文なんかで置き換えると
二次資料とか孫引きとかになるのかしら。

つまり、大元の解釈もままならないのに
有名な演奏家の解釈を信じ込んで、同じように弾いてしまうということだろう。

私は自分で楽譜を理解して
弾いたことって皆無に等しい。
実際、予選の講評にもあったアウフタクトのアクセントなんていうのも理解していないし
もっと言えば、スラーはともかくタイの理解さえ曖昧だ。

そういった意味でも
例えば1ページに収まるような曲でも
自分なりの楽譜解釈で演奏を完結させて見て
それをキャップや師匠に聞いてもらうという学び方は必要なのだろう。

9月に人前で演奏する機会があるので
今取り組んでいる曲(フリア・フロリダではない)を
師匠にぶつけてみようと思う。

それにしても
アウフタクトが気になるので
次回は調べたことをまとめてみようと思う。