11月も半ばになりました。
何かと慌ただしいです。
先日、レッスンの後、師匠から「ちょっとこのギターを弾いて」とおもむろに言われて、何も考えずに弾いた時の話です。
塗り直したから〜
年に1回くらい、ごく稀に師匠のギターを弾かせてもらうことがあります。
私が弾くにはそれなりに理由があって、今回はセラックをご自身で塗り直して音がよく鳴り始めたのを確かめたいからと。
師匠がレッスンの時にお持ちのギターは、アメリカの製作家さんがつくられたハウザーⅠ世モデルのギターです。何回か前のレッスンの時に、その音に圧倒されたのですが、ご本人はあまり自覚がなかったようで、それからしばらく経ったこの前のレッスンで聞く側になって確かめたということです。
塗装くらいは〜とご自身でやってしまわれるくらい何でも器用にこなしてしまう師匠ですが、さすがに自分のギターの音をサウンドホールの前に立って聞くことはできないので、私が弾かせてもらうことになりました。
ローズは薔薇ということをすっかり忘れて
弾かせてもらったギターは、ボディはインディアン・ローズウッドが使われていて私のマダガスカル・ローズウッドのギターよりも軽く感じました。
そして私のギターとは全く違う香りがしました。
これは何の匂いですかね?
ローズ・ウッドの香りじゃない?
ローズは薔薇でしょ。
師匠宅の匂いではないしな・・・
そうか、ローズウッドのローズは薔薇だよな確かに、でも薔薇の香りか?
という、内なる心は師匠に話しませんでしたが、
(たぶんこのブログも知らないはず)
私のギターの木の香りとは違いました。
そして、この時までローズ・ウッドの名前の由来が、木を切り出した時に薔薇のような香りがするからということを知りませんでした。
アロマ効果のように弾くと落ち着く
あまり良くない自分のギターの音色でさえ、聞くと落ち着く日があります。
音によるリラックス効果はあるんだろうなと時々思うわけですが、ギターからふわっと上がってくる香りにも癒されているのかもしれません。
調べると、ローズウッドはアロマオイルの材料にもなっている木で、精油には免疫賦活作用や抗ウイルス作用、抗菌作用があり、感染症の予防や回復を早めるのを助けるだけでなく、気持ちを楽にしてバランスを取り戻してくれる香りなんだそうです。
知らんかった・・・
特にブラジリアン・ローズウッドは絶滅危惧種となってしまっているので、植林されたものからしか精油を取ることはできないそうですが、切ってから時間が経っているとはいえ、ギターを弾くと思わぬところに癒しがあるのだというお話でした。
前から、ギターを弾いたあとって何となく落ち着くというのはボディのおかげもあったんですかねぇ。