見た目の運指 Sor Op. 6-6

ソルの練習曲集のお話です。
私は随分とこの曲集に苦しめられています。

楽譜の指示をまもって、師匠の指示を守って、
なるべく間違えずに弾くというのはこれは大変です。

こんばんは。
今日もブログを読んでくださる方々。ありがとうございます。

わざわざ難しい方を選ぶ

最近練習を始めたセゴビア選のソルの20の練習曲集12番は、出だしが特徴的です。
ご存知の方も多いかと思います。
わからない方は、Youtubeでこの曲の作品番号とOp.6-6と、
ソルと入力して検索すれば、たいてい誰かの動画と出会います。

同じ指の平行移動は簡単だけれど

私の師匠は、1限を左手人差し指が移動していく運指は面白くないと言います。
確かに、言わんとすることはわかります。

師匠の指示はセゴビアが記した運指で、
指番号でいうと、1,3と2,4の指が入れ替わって移動していくような運指です。

音が極端に変わるわけではありません。
弾き手にはむしろ難しくなります。

だけど、いろんな方の動画を拝見するに、
確かに指が入れ替わる方が、見た目には「弾いてるな」という雰囲気が伝わってきます。

この曲以外に 『アルハンブラ宮殿の想い出』

運指っていうのは不思議だなと時々思います。

ギターは同じ音がでる箇所が何箇所かあるわけで、
だけれど、場所によって弾きやすかったり、
思っているような音と違ったり、
その時その時、選ばないといけないもんだなと思います。

タレガ作曲の『アルハンブラ宮殿の想い出』の最初のミの音。
あれってやっぱり、2弦の5フレットで、
1弦の開放ではないんですよね。

少しだけ曇ったような音の2弦の方が雰囲気でるんですよね。

そう。
だから、ひょっとしたら、このソルの曲も見た目だけでなくて、指の圧のかかり具合で、
なんかよくわからないけど、違う音が出てるかもしれません。

もちろん見た目はかなり違いますが。

セゴビアの運指や弾き方については、この時代いろいろ意見が交わされるところですが、
今回に関してはよく考えられているなと思うに至りました。