トレモロのための指の独立

さて、今日はレッスンに通い始めてから劇的に変わったと感じることを書きます。
それは、トレモロの精度です。

劇的にと言いなが、人前で弾く自信はまだないのですが、
トレモロを上達させるのに「この練習をしておけばよかったのか⁈」と
振り返って考えてわかったことを3回に分けて書きます。

薬指aと中指mの動きを滑らかにする

これがキモだと私は思っています。

トレモロの練習ってどんな風にされてますか?
p, a, m, i のトレモロの動きをひたすら繰り返してますか?

4本の指を繰り返し動かすだけでも効果はあります。
しかし、もっと根本的なことを考えてみてください。

4本の指を絶え間なく曲の間中動かすためには、
それぞれの指は独立して、スムーズに動く必要があると思いませんか?

レッスンに通う前の私は出来たのかと聞かれれば「 NO! 」でした。
今も十分ではないとは思いますが、かなり改善されました。

4本の指のうち、特に薬指と中指の動き。
この2本で半音階やスケールを弾いた時に、どれくらいのテンポで弾けますか?

この2本の指が、ある程度のスピードで力強く、独立した感覚で動いてくれると
トレモロで演奏している時の感覚は劇的に変わります。

具体的な練習方法

以前、猪井亜美さんがご自身のYoutubeでお話されていた、スケール練習。
私は、m, a の指でこの練習をしました。
弾き方はアポヤンド中心で弾いています。

1 ハ長調のスケールを2往復する

2 16分音4つ分を♩= 60 のテンポで弾く。
 (このテンポが難しい場合は、もっと遅いテンポから始める)

3 ♩= 90 くらいのテンポは超えたい

なぜ90を超えたいかというのは、このテンポあたりから、いろいろなことに良い影響がで始めたと感じでいるからです。

この練習、 i, m の組合せや、i, a の組合せより、m, aは全然弾けません。
指がギシギシする感じというか針金が入ってるんじゃないかというくらい動きません。
でも、続けてると、いつの頃からか動きに滑らかさが出てきます。
ギシギシ感がなくなってることに気づきます。

そうすることで、他の曲を弾く時にも、なぜか上手く弾ける場面が増えてきます。
これは効果あるんでオススメです。

遊びの練習

サグレラス作曲の『蜂雀 El Colibi』という曲をご存知でしょうか?
私、プロの方が弾いているようなスピードでは到底弾けません。
(弾けるようにしようとは思ってますよ。大きい声では言えませんが・・・)

で、この曲、例の猪井亜美さんは超絶なテンポでミスなく弾いていらっしゃるのですが、
そんなテンポで弾かず、超ゆっくりで弾く、しかもm, a の指を主に使って練習するのです。

同じ弦を繰り返して何度も弾くことになるので、スケール練習に飽きた時は
ちょっと遊んでみるのもいいと思います。

ピアノ出身の人

そういえばという話なんですが、大学サークルで現役だった頃、ピアノをかなり弾ける部員はトレモロが上手でした。

それぞれの指がよく動くということと因果関係があるのかはわかりませんが、
今になって考えてみると、指の独立って右も左も大事なんですね・・・。

次のトレモロ上達話中編では、右手親指のお話をしたいと思います。