こんにちは。
先日、ギタ友(ギター繋がりのお友達)さんから、コストのエチュードをやっているんだけど〜というお話をいただきました。
その方の練習にお付き合いするわけではないですが、自分ならこうして練習していくかなぁということを書いてみます。
これまで動画にしても、結果だけしかご報告できない場合がほとんどだったので、今回は過程を重視して書いてみます。
楽譜は全音の『コスト:25のエチュード』小船照子 編を使用しています。
著作権の関係もあると思うので、画像はなるべくmusescoreに打ち込んだものを使用するようにします。
どんな曲集かを少し
19世紀中期のローマン主義音楽の傾向を色濃く映したコストの練習曲より、代表的な25曲を選んだエチュード集。ギターで和声と転調を学ぶのにも最適。上級。
http://shop.zen-on.co.jp/p/238040 全音オンラインページより
演奏会で弾いても聴き劣りしない、可愛らしい曲が多い曲集だと思います。
最初にすることから順に
当たり前のように皆さんされていることかとは思いますが、改めて書いてみますと。
- 調号を見る → ニ長調(#2つ)
- 弱起の有無 → 有り(今回は3拍目の終わりで区切ることを意識)
- とりあえず弾く → 楽譜の運指通りゆっくり弾いてみる
- 全体の構成 → AーAーBーA’ーC のようにフレーズを意識し役割を考える
- 細かいチェック → 左右の運指、音価、消音、表現などをどうするか考えながら弾く
- ゆっくり練習 → 音源やメトロノームを使ってゆっくりのテンポで安定を目指す
のような感じでしょうか。私は和声を学んでおらず、独学で入門的な内容を読みかじった程度の知識しかありませんので、例えばフレーズとフレーズの繋がりや音量の強弱などは音の配列の雰囲気だったり、国語の物語の展開を見るような感じで楽譜をみていることが多いです。大きく的を外すことはないにしても、解釈に物足りなさがあるかもしれません。
音源を作る
いつもではないですけど、音源を作ることがあります。今回は作りました。
Macユーザーなら多分使っているmusescoreを使って楽譜を打ち込みます。
付点の多い箇所や拍子が変わる箇所があると、弾き急いでしまったり、そもそものリズムが崩れてしまったりするので、それを無くす意味で機械の力に頼っています。
音源を作る過程で声部を分けて入力しなければなりません。メロディーの部分、低音の部分、中間の部分と別々にします。その結果、声部の繋がりがよく見えるようになります。最初から声部のために作っているわけではないのですが、時として中声部を目立たせたい時には、「なるほど」と思うことも多いです。
練習はメトロノームに合わせても良いと思います。音源に合わせる練習は聴こえてくる音がある分、安心して弾けますし。ズレている部分は人間の方が間違っています。
音源を流しながら練習できるように、弱起前の3拍からカウントを始めていますので、4拍目から弾き始めてください。
右端の「点が3つ縦に並んだところ」をクリックするとダウンロードできるのでご活用ください。
音源を3つ用意しているのは、本番で弾きたいテンポ、それよりもかなり遅い(半分くらい)テンポ、中間のテンポです。私は遅いテンポの練習に一番多く時間をかけます。そうすると速くなっても崩れにくくなります。特にこの曲は途中の付点のところや、後半の16分音符のあたりで丁寧な練習をしたかどうかを問われると思います。
その他に気をつけたいところ
弾けるようになるまでの様子も録画しますね〜