グラン・ソロに取り組み始めて早3ヶ月が過ぎ、そろそろ4ヶ月目が見えてきた今日この頃です。
ソルの20の練習曲集(セゴビア選)を一通り練習したことのある人であれば、グラン・ソロは技術的には難所が決まっている感じをご理解いただけると思います。
(まぁ単純に難所は16分音符が続くところと言ってしまえばそれまでなんですけど。)
その難所をどうクリアしていくかということについては、以前テンポアップについてまとめました。
実際に取り組んでみて、どう変わったのかを書いていきますね。
難所を克服できる時
「澄み切った空」を練習している時もそうだったんですけど、地道に部分練習を重ねるとちゃんと成果は上がっていきます。BPM♩=100の曲をBPM♩=50から、何回も何回も弾いた中でテンポについていけるようになってきました。
今回のグラン・ソロも同じでBPM♩=120を目標に、練習はBPM♩=80あたりからじわじわ弾き始めました。今は難所以外はほぼ120のテンポで弾けますし、難所も弾ける目処は立ってきた感じがします。
いまだに成功率が70%のくらい箇所がここ↓73小節目〜のところ
ここがテンポに一番ついていけない箇所です。

練習方法
毎日確実に弾けるBPM♩=100から始めてテンポを2ずつ上げます。目標は120なので、100, 102, 104・・・120と11段階でテンポアップさせていきます。その過程で各テンポで最低3回は繰り返して弾きます。そうすると、この間のフレーズを30〜40回くらい弾くことになります。
慣れではなかった弾けない理由
「テンポについていけない」、「慣れていない」と言うのは簡単なのですが、結局は何ができないのでしょうか。
例えば、左から3小節目のドミミミ…と始まる上の声部。ミを7つ続けて弾かなければならないわけですが、私の場合、3つ目のミまでは弾けても4つ目以降指が回らなくなってくる。しかも6つ目のミからは下の声部も加わるので、ここから完全に遅れしまっていると言った感じです。
これを、指がその動きに慣れていないと言ってしまってもいいんですけど、
どちらかというと、数小節間、あるいは曲を通して、指をその速さで動かし続ける持久力がない
ってことなんだと思いました。
16分音符を楽譜で見ると「うわっ」と抵抗を感じる人も多いかと思うですが、実は2音くらいならタタっと弾けてしまいます。でも長く続くと厄介になってくるんですよ。
で、↑の練習を繰り返しているうちに
マラソンと同じで、段々と指の持久力がついてきて(厳密には腕だとは思いますが)、同じ速さで長い時間指を動かせるようになってくるんです。苦しくなくなってくるというか。
その感覚が少しでも現れたら、成長してる!って喜んでください。
ものは言いようなので、「慣れだよね」って言われたらそれまでなんですけど、とにかく弾けない箇所とちゃんと向き合えば、そのうち弾けるようになるってことを実感している私です。
1箇所でも難所をクリアできるようになると、他の部分も何故かうまく弾けるようになっていたりして、演奏全般にもゆとりが出てきます。
ここがクリアできそうなので、あとは後半のもう1箇所。それもだいぶ見えてきたので、良い形で仕上げられそうな予感が出てきてウキウキしております。