音と演奏者の雰囲気 『音楽の基礎』芥川也寸志 作をヒントに

音大院卒の後輩(大学は私と同じ)から、音楽関連の本を紹介してもらったので、早速読むことにしました。
書評ではありません。

ことの発端は、演奏の雰囲気と音

先日アンサンブルのリモート会議(通称:脳トレ)で、私が色々問いかけたのが発端です。

演奏者の仕草や立ち振る舞いで、聞き手の感じ方って結構変わりますよね?


私の先日の演奏(タレガのマズルカ)、弾いている格好が微動だりしません。
これ、雰囲気硬いと思ったんです私。

それで、先日ギタ友さんが送ってきてくださった動画。
これ、カッコ良かったんですよ。雰囲気が。

もう一つ付け足すと、昨年の11月にアンサンブルで弾いた時も、うちのキャプテン(リーダー)だけが演奏する雰囲気違ったんですよね。両手の使い方が柔らかいというか。
(ご本人が言うには、そうしないと弾けないとのことなんですが)

でも、パッと聞いた人の印象だと、やっぱり耳だけじゃなくて視覚からの情報も大事なんだろうなって思ったわけです。
敢えて付け足しておきますけど、衣装はあんまり関係ないです。(笑)

技術だけで音質は変えられるけど、

そう、それで私のこの疑問に後輩のH氏が経験や知識から答えてくれたんですね。

H氏が音大に在学していた時、あるピアニストの先生に弾き方だけで音質は変えられるか?と質問したそうです。
先生の答えは「変えられる!」だったそうです。
ただ、実際は鍵盤の叩き方だけの音色の変化は人間の耳には感じられないのではないか?というH氏の見解でした。

要するに、音質を変えようとすると、弾き方だけでなく
・その弾き方をするための身体全体のしぐさ
・短音ではなく、和音やフレーズ
・弾いている場所の空気(雰囲気)

などが、聞き手に変化を感じさせているのではないかと言うことでした。

下の本は4回目のダヴィンチ・コード

だから、やっぱり弾いている人の雰囲気ってのは、少なからず聞き手に何かしら印象を与えるということです。

紹介してくれた書籍は、音楽の記譜法や調性や対位法など、あれやこれやについて詳しくわかりやすくまとめてあるような内容です。そういう意味では、ただ好きで演奏しているところから、もう一歩深く音楽を知るには非常に良い本だと思いました。

今回注目したのは、内容ではなく、その所々で書かれているエピソードに今回私が疑問に思ったことを書いてくれている箇所がいくつかあったということです。

図書館で手に入るので、お時間のある方はぜひ読んでみてください。カラヤンとバーンスタインのエピソードも面白かったですよ。

音楽の基礎 (岩波新書 青版 795) 芥川也寸志 作

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