コンクールに持っていった曲の一つに『ハロー・フランシス』があります。
ハロー・フランシスはギター界で知らない人がいないだろう、あのジョン・ウィリアムスが作曲した曲です。
ハロー・フランシス(Hello Francis)フランシス・べベイに捧げた曲
フランシスとは親指ピアノ(サンザ)の演奏家でギターも弾いていた、カメルーン出身のフランシス・べベイ(ブベイ)のことです。
生前、ジョン・ウィリアムズと親交があり、氏が亡くなった後に捧げられた曲です。
ということで、曲について「あーだ、こーだ」言うのは簡単なのですが、いざ演奏はどうなのかということで、本番前にホールを借りて練習した時の様子をここに貼ってみます…
正直、「清水の舞台から飛び降りる」思いなんですが、
↑表現が古風…
未だアマチュア演奏家ですが、それなりに弾いてます。
メカニカルな曲
ジョン・ウィリアムズ作曲とあって、左右の指の運びはとても機械的な動きを求められます。
抑揚で唄わせる曲というよりも、「指を動かしてなんぼ」という感覚です。
私、この曲がそれなりのテンポで弾けるようになるのに、1年以上かかりました。。。残念
だって、いくら練習しても外してしまう音があちこちに散らばってるんですもの。
しかもですよ、右親指の動きが遅かったんです。
(おかげで、だいぶ鍛えられましたけど)
『アルハンブラ宮殿の想い出』を弾いても、トレモロよりも右親指のスピードの問題で、上手く弾きこなせない時期がかなり続いていましたから。
話を戻して…
とにかく色々なスピードで練習した
苦手な箇所は、誤った記憶を指に植え付けないように、とにかくゆっくり何度も練習しました。
そして、徐々にスピードを上げていき(結構な期間をかけて)、本番で暴走してもいいように、予定しているテンポよりも速く弾けるように準備していました。
目の動き一つで、音の外しは格段に減る
この曲、やってみるとわかるのですが、17フレットのハイポジション移動する機会が2回あります。
しかも割と忙しく瞬間的に指の形をつくらないといけません。
正直、これにはかなり苦労しました。
で、結果的に解決策になったのは、指ではなく目の使い方
ネックの裏で頑張っている左親指のポジションも結構大事なのですが
それ以上に大事なのが目。つまりどこを見るか。
何も考えずに指が勝手に動いてくれる人はいいとして、
私の場合は、いちいちカッチリとおさえる場所を見ることでミスタッチを減らしていきました。
余談ですが、野球で速い球を打つのに目の動きが大事なのも同じことなのかもしれません。