先日、大阪に行く用事があり、そのついでに名古屋ギターコンクールの2次予選を聞いてまいりました。
今日はそのご報告。
2次予選の課題と自由曲の時間
1次予選は音源審査で、それに通過した方が会場で2次予選と本選に挑みます。
2次予選の課題曲はポンセ作曲のプレリュードでした。
そして自由曲の時間は6分以内。
お一人、棄権された方がいらっしゃったので、21回のプレリュードを聞くことができました。
感想:課題曲を聞いて
やはりレベルの高いコンクールだけあって、皆さん当然のように流れる演奏です。
しかし、ノーミスで弾き切った方はいなかったのではないでしょうか。
大きなミスはないにしても、どこかしら音が出ていなかったり、左手を押さえ損ねたりで、完璧に弾くことがいかに難しいかがよく分かりました。
あと、本選に進まれる方とそうでない方の演奏はやはり違いがありました。
その違いを一つだけ挙げるとするならば、それは音の明確さです。
曲によっては音の曇りも必要と思います。でも、ポンセのプレリュードの関して言えば、
明確さは結構大事な要素だと思っています。最初なんてスタッカートついてますしね。
(他にもたくさん気になることはありますけど・・・)
粒だちが良いとか悪いとか、そういう表現を聞かれたことはありますか?
響き具合や、一音一音の形?がはっきりしている方と、そうでない方と、ぼやけている方がいらっしゃいました。21回を比較した上での話ですが。
たまに、「このギターでは闘えない」という話を聞きます。
確かに、入門用のギターと手工ギターではホールでの響きはまるで違います。
ですが、この日改めて感じたのは、ギターの個体差というよりも、
弾き方で随分音が変わるなということでした。
みなさんそれなりのギターなんでしょうから、弾き方が大きく影響しますよね。
親しい方とは、もっと他のことについても具体的に土産話として意見交換をしたいところです。
自由曲について
6分以内の自由曲。バロックから現代曲まで多岐にわたっていました。時代時代の弾き方があると思うので、それは踏襲した方が良いのかと思いました。
ただ、テクニックだけでは本選に進めないんだなと思うところもありました。
そこはやはり、課題曲と同じで、音の粒やそれ以外の要素が十分である必要があるのだなと感じたところです。
それにしても、みなさん凄いなと思って、帰ってきました。